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『地獄の花園』の作品情報
監督・脚本 | 監督:関和亮 脚本:バカリズム |
ジャンル | ドラマ、コメディ |
製作年 | 2021年 |
製作国 | 日本 |
上映時間 | 1時間42分 |
補足情報 | – |
『地獄の花園』のあらすじ
平凡なOL・直子(永野芽郁)が働く職場は、裏ではヤンキーOLたちによる社内の派閥争いを賭けた喧嘩が毎日のように行われていた。
そして、とうとう安藤一派の長である安藤朱里(菜々緒)が、佐竹一派の長・佐竹紫織(川栄李奈)と神田一派の長・神田悦子(大島美幸)を下し、社内に平穏が訪れたかのように思えた。
そんなある日、中途採用された元カリスマヤンキーOL・北条蘭(広瀬アリス)がやってきて、ケンカを売ってきたやつらを返り討ちにし、一瞬でトップの座に君臨する。
そして、なぜかその北条蘭と直子は仲良くなってしまい・・・。
『地獄の花園』のキャスト
- 永野芽郁(直子)
- 広瀬アリス(蘭)
- 菜々緒(朱里)
- 川栄李奈(紫織)
- 大島美幸(悦子)
- 松尾諭(麻里)
- 丸山智己(早苗)
- 勝村政信(妙子)
- 遠藤憲一(赤城涼子)
- 小池栄子(鬼丸麗奈)
- ファーストサマーウイカ(進藤楓)
- 近藤くみこ(かなで)
- 室井滋(七瀬小夜)
『地獄の花園』の感想・評価
ヤンキーOLたちによる派閥争いを描く
ある会社内でヤンキーOLたちによる派閥争いが行われていて、そこから他の会社との縄張り争いまで発展していき、その争いに一人の平凡なOLも巻き込まれていく話。
会社にヤンキーOLがいて、いくつかの派閥があって、会社内で縄張り争いをしているという設定とキャラの見ためのインパクトだけの出オチで終わるのかと思っていたら、少年漫画のような超王道の展開をいくつも描きながら、ラストまでトップスピードで駆け抜けていく爽快感が感じられる最高のエンタメ映画だった。
全体的に面白かったのは言うまでもないんだけど、普通のOLもヤンキーOLも、全員が演技力もあるし見た目もピッタリの配役だったのもこの映画が面白かった理由だと思う。
あと、面白さの緩急が絶妙で、漫画やアニメ、ゲームのハイライト的な流れや演出をずっとやっているんだけど、主演の永野芽郁の語りパートと、たまにほのぼのOLパートが差し込まれることで、飽きずにテンポよく話が進んで行く。
カタギのOL(一般人)とヤンキーのOLとの対比で絵的にわかりやすいし、ヤンキーOLがたまに普通のOLモードになる瞬間も面白い。
いろんな漫画のオマージュみたいなベッタベタな展開が続くし、どうせこういう展開が来るんだろうなとわかっていて、予定調和のように実際にその展開がやって来るんだけど、それでもつい笑ってしまうくらいのキャストも映像の見せ方もBGMも良かった。
ケンカシーンもほどよく派手で迫力があっていい。
永野芽郁が演じる直子vs集団でのケンカシーンは、永野芽郁自体の動きはケンカ慣れしていない素人っぽい動きなんだけど、それが逆に、自分の意思に反してただただケンカの才能に恵まれて生まれてきた人間が、型とか関係なく雑に戦うだけで強いって感じがして良かった。
終盤に行くにつれてケンカシーンが派手になっていったり、BGMが不穏な雰囲気の音になっていくのも、ゲームで物語が進んでいくにつれて強い敵が現れている気分を味わえて最高。
ラストの永野芽郁と広瀬アリスの多血シーンは、ほぼやってることがNARUTOのナルトVSサスケみたいな盛り上がりで観ていて熱くなる。
最後のオチで、急に少女漫画×ギャグマンガみたいな流れになるのも、今までとは違う面白さが出てきて満足だった。