【感想・評価】映画『1944 独ソ・エストニア戦線』エストニア人同士が殺し合うという残酷な戦いを映画化【★4.0】

【感想・評価】映画『1944 独ソ・エストニア戦線』エストニア人同士が殺し合うという残酷な戦いを映画化【★4.0】

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

『1944 独ソ・エストニア戦線』の作品情報

監督エルモ・ヌガネン
ジャンル戦争
製作年2015年
製作国エストニア、フィンランド
上映時間1時間40分
補足情報原題:1944

『1944 独ソ・エストニア戦線』のあらすじ

舞台は1944年のエストニア、第二次世界大戦時代。
ドイツ軍に徴兵されたエストニア人とソ連軍に徴兵されたエストニア人が互いに殺し合うという、独ソ戦史上最も残酷な戦いが行われていたーーー。

『1944 独ソ・エストニア戦線』のキャスト

  • クリスティアン・ウクスクラ
  • カスパール・フェルベルク
  • マイケン・シュミット
  • ヘンリク・カルメット
  • カール=アンドレアス・カルメット
  • ゲルト・ラウドセップ

『1944 独ソ・エストニア戦線』の感想・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

エストニア人同士が殺し合うという残酷な戦いを映画化


ドイツ軍に徴兵されたエストニア人とソ連に徴兵されたエストニア人が、互いの故郷でもあるエストニアで殺し合うという、第二次世界大戦時の“エストニアの悲劇”を描いた作品。

映画全体を通して淡々としていて物語に起伏がない印象はあるが、その地味さが逆に、自分たちではどうしようもできないやるせなさや悲惨さ、同胞を殺したくないという葛藤が丁寧に描かれていたと思う。

敵同士なんだから戦場で会ったからには殺すしかないと決意する者もいれば、同じエストニア人なんだから殺したくないという者もいたりするが、後者の同胞殺し反対派もいざ戦場に出てしまえば同胞を撃つしかない。

同じエストニア人が、祖国の解放のため、平和のため、戦争を終わらせるために戦っているはずなのに、戦場では同胞を殺さなければならないという矛盾を飲み込んだまま戦う姿は、なんとも言えない気持ちなる。

演出に派手さはないが、歴史認識と死者への弔いという意味を込めて、評価は★4にしました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA