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『ブラック・ウィドウ』の作品情報
監督 | ケイト・ショートランド |
脚本 | エリック・ピアソン ネッド・ベンソン ジャック・スカエファー |
ジャンル | アクション、ドラマ |
製作年 | 2021年 |
製作国 | アメリカ |
上映時間 | 2時間17分 |
原題 | Black Widow |
『ブラック・ウィドウ』のあらすじ
ソコヴィア協定についてアベンジャーズ内で対立が起こった後、反対派のキャプテン・アメリカの逃亡を手助けしたことでアメリカ政府から追われることになったナターシャ(ブラック・ウィドウ)。
追っ手を振り切り身を隠していたところ、今度は隠れ家においてあった謎のガスを狙って何者かが襲撃してくるが、なんとか逃げることに成功する。
ナターシャは謎のガスの送り主が妹のエレーナだとわかり彼女に会いに行くが、壊滅させたはずの自分たちを暗殺者に育てたロシアのスパイ養成機関「レッドルーム」がまだ存在していて、そのトップのドレイコフがまだ生きていることを知る。
今度こそ壊滅させるため、所在を知っていそうな父親・アレクセイへ会いにロシアにある収容所へと向かうことにーーー。
『ブラック・ウィドウ』のキャスト
- スカーレット・ヨハンソン(ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフ)
- フローレンス・ピュー(エレーナ)
- デヴィッド・ハーバー(アレクセイ・ショスタコフ/レッド・ガーディアン)
- O・T・ファグベンル(メイソン)
- ウィリアム・ハート(サディアス・ロス)
- レイ・ウィンストン(ドレイコフ)
- レイチェル・ワイズ(メリーナ・ヴォストコフ)
- オリヴィエ・リヒタース(ウルサ・メジャー)
- リラン・ネイサン
『ブラック・ウィドウ』の感想・ネタバレ

ブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフの過去を描いたスピンオフ映画
映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』でアベンジャーズ内で対立が起こった後、ソコヴィア協定反対派のキャプテン・アメリカを逃がす手助けをしたことで協定違反行為と見なされアメリカ政府に追われるブラック・ウィドウ/ナターシャ・ロマノフの話を描いた作品です。
時系列的には映画『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の直後から、映画『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』までの出来事を描いています。
マルチバース・サーガのフェーズ4作品で、『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の世界を描いたものは『ワンダビジョン』、『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』、『ロキ (シーズン1)』と3つのドラマがありましたが、スピンオフ映画は今作が初だと思います。
物語の都合上もあるかも知れませんが、ブラック・ウィドウの過去については多くは語られてきませんでしたが、映画『アイアンマン2』から参加し、アベンジャーズとしてヒーローたちと地球の脅威に対して戦い、その後も重要な場面では必ず登場する存在だったので、そんな彼女の過去が掘り下げられるのは一人のMCUファンとしてはとても嬉しく思います。
物語は、過去にホークアイ(クリント・バートン)と一緒に潰したはずのレッドルーム(ソ連が作った女スパイ養成施設でナターシャはそこの出身)が実は壊滅しておらず、殺したはずの施設のトップであるドレイコフがまだ生きていることを知り、今度こそ壊滅させるのが目的です。
物語が進んでいくと、ナターシャの家族(正確には偽装家族)である妹役のエレーナや、父親役でソ連が生み出したスーパーソルジャーのアレクセイ、実は死んでたと思ってた母親役のメリーナが出てきたりと、偽装ではありますが本物の家族のように暮らした人たちが出てくるのですが、これだけでなんか満足感があります。
アベンジャーズとして活動していく内に信頼できる仲間やハルクであるブルース・バナーと良い関係になったりもしましたが、どこか孤独な印象があったナターシャが家族のような存在と机を囲んで話してるのを見ると、彼女にもこういう人生があったんだなと感じます。
そう言えば、過去の作品ではレッドルームの存在や過酷な訓練時代の描写はたまにありましたが、詳細やナターシャ以外にも大量の女スパイが世界に存在してることが明らかになったのは今作が初ですね。
技を完全コピーして自分の物に出来るタスクマスターや他のウィドウたちとの戦いも迫力があり、カーチェイスやヘリ、銃撃戦はもちろん、大爆発や建物が倒壊するダイナミックなシーンもあったり、ブラック・ウィドウらしい関節技を絡めた華麗なアクションシーンなど見どころがたくさんあります。
その他にもスパイ映画のような潜入ミッションがあったりと、ブラック・ウィドウに焦点を当てて彼女の人物像や魅力を存分に引き出してくれる良い映画だったと思います。
彼女の妹役のエレーナが出てきて、今作では生き残ったことで後々再登場するんだなと感じるのでそこも楽しみですし、全国に散らばったウィドウもいざというときに力を貸してくるかも知れません。
とにかく、ブラック・ウィドウの魅力を補完し、後のストーリーにも繋がる展開を描いた今作はしっかりと面白い作品でした。