【書評・レビュー】男性が語る毒親体験、その告白本『狂った家族-毒親と天真爛漫のいらない子』感想・レビュー

男性が語る毒親体験、その告白本『狂った家族-毒親と天真爛漫のいらない子』感想・レビュー【書評・レビュー】男性が語る毒親体験、その告白本『狂った家族-毒親と天真爛漫のいらない子』感想・レビュー

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この記事はこんな人にオススメ!
  1. 毒親育ちの男性の人
  2. リアルな毒親体験談が知りたい人
  3. 毒親とはどんな人か知りたい人

こんにちは、ルトラ(@lutraxlutra)です。

 

今回は、山代深藍さんの『狂った家族-毒親と天真爛漫のいらない子』をご紹介したいと思います。

 

この本を一言で表すと、「毒親育ちの男性による毒親被害の告白本」です。

 

女性目線の毒親関係の本はたくさんありますが、男性目線でリアルな体験を綴った本はなかなかないので、とても貴重でした。

 

性別によって、毒親との関係性がどう変わるかは具体的にはわかりませんが、男性は「男らしく」、女性は「女らしく」という意識のもと育てられた可能性があります。

そのため、同棲の方がより共感出来ることも多いのではないかと思います。

同じ男性だからこそわかることもあり、女性でも毒親育ちであれば共通する部分もあるはずです。

 

他の毒親育ちがした体験や、それについてどう感じたのか。

リアルな毒親育ちの事情が、はっきりとわかります。

書籍の説明

著者について

【山代深藍】

埼玉県出身。早稲田大学大学院修了(修士)。
2013年『狂った家族-毒親と天真爛漫のいらない子』でデビュー。
Twitterアカウント:https://twitter.com/miranyamashiro

山代深藍『狂った家族-毒親と天真爛漫のいらない子』 (2013年) 著者についての詳細 略歴より

書籍の内容・あらすじ

私は平凡な家庭に生まれて、両親に愛され、つつましくも幸せに育った-そう信じたかった。しかし、長年胸に支えていた違和感はどうしても否定・無視できなかった。両親は「神のような親」「コントロールばかりする親」であり、私は彼らから精神的虐待を受けていた。そしてたった1人の兄弟である兄も、両親の「味方」だった。親の虐待を扱った本としては珍しい、男性の被害者による告白本。

Amazon 商品の説明 内容より

書籍の目次

  • はじめに
  • 男性が語る毒親体験

1章 おもちゃ-神のような親、コントロールばかりする親

  • 「天真爛漫な子」というイメージを押し付ける両親
  • いじめ
  • 狂った父
  • 狂った母
  • 勉強しろ!
  • 飼ってんのもったいないわ
  • 「お前、誰のために生きてるの?
  • ビル・クリントン
  • 坊主頭
  • 「愛する」と「かわいい」の違い
  • 「愛する」と「心配する」の違い
  • 性的虐待
  • 母の親友 超毒親
  • プライバシーの侵害
  • きちがい
  • 酒鬼薔薇聖斗

2章 もうひとりの「狂った家族」

  • 狂った兄
  • 兄弟格差
  • 「兄弟の仲がよくないのは、弟のせいだ」
  • 中学受験
  • 飯食わすな!
  • 中3の夏

3章 あなたが「狂った家族」に生まれてしまったら

  • 自分は普通じゃない、おかしいのではないか、という罪悪感にとらわれたら
  • 毒になる親の影響
  • 毒親との付き合いはどうする 経済援助
  • 遺産相続はどうする
  • わが子を毒親被害者にしないために-配偶者選びも大切
  • おわりに
  • Noと言える自分に

読了時間の目安

ページ数は約100ページで、読了時間の目安は約1時間です。

書籍感想・ネタバレ・評価

作者の方はおそらくプロではなく、自費出版という形で作品を世に出しました。

そのため、全体的に文章の粗っぽさは感じましたが、逆にそれが生々しいリアルな体験談として描かれています。

共感することだらけで、「あれ、これ自分で書いたんじゃないか?」というくらいに、様々な体験が自分とドンピシャで驚きました。

 

毒親を題材にした書籍はいくつか読みましたが、個人の感情や体験を書いたものはまだまだ少ないです。

毒親は子供に対しての接し方が似ていることが多いため、この本を読んで「あれ、これ自分の親も同じこと言ってきた!」と感じる言動があれば、毒親について調べてみることをオススメします。

 

自分の親が毒親だと判断した人にとっては、自分の気持ちを代弁してくれたような気持になり、少し心がスッキリするかと思います。

 

それでは、印象的だった言葉を二つほど紹介して、この記事を終わりにしたいと思います。

 

『子どもは、親が自分の人生でできなかったことを代理で行う操り人形ではないのだ。』

『子どもは、あなたの人生の敗者復活戦のために存在するのではない。』

山代深藍『狂った家族-毒親と天真爛漫のいらない子』 (2013年)

 

あなたの人生は、親のためではなく、あなた自身のために存在している。

今日からは親の人生ではなく、自分の人生を生きましょう。

 

それでは、今日も良い一日を!

ルトラ(@lutraxlutra)でした。

この記事のまとめはこんな感じ!
  1. 生々しいリアルな体験談が描かれている
  2. 自分の気持ちを代弁してくれているかのような本
  3. 親の人生ではなく、自分の人生を生きる

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