【書評・レビュー】イラスト・漫画でわかりやすく解説『家族のためのアスペルガー症候群とのつきあい方』感想・レビュー

イラスト・漫画でわかりやすく解説『家族のためのアスペルガー症候群とのつきあい方』感想・レビュー

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こんにちは、ルトラ(@lutraxlutra)です。

 

今回は、野波ツナさん著・宮尾益知さん監修の『家族のためのアスペルガー症候群とのつきあい方』をご紹介したいと思います。

 

本書は、「アスペルガー症候群の夫に悩む妻の疑問に、専門医の方がアドバイスする」といったアスペルガー症候群の解説本となっています。

 

アスペルガー症候群の特徴約30種類の具体例を基に解説し、さらに解決方法と注意ポイントについて書かれています。

 

たくさんの事例が挙げられているため、つきあい方のヒントとなる話が必ずあるはずです。

 

「夫・妻がなんだか変な気がする」

「コミュニケーションが上手く取れなくてモヤモヤする」

 

このような悩みを持つ人は、この本を読めばスッキリするかもしれません。

この本はこんな人にオススメ!
  1. 家族で上手くコミュニケーションが取れなくて悩んでいる人
  2. 家族関係が、なぜかわからないけどギスギスしていると思う人
  3. 家族にアスペルガー症候群の人がいる人
家族のためのアスペルガー症候群とのつきあい方 Cosmic Mook / 野波ツナ 【ムック】

書籍の説明

著者について

【野波ツナ】

漫画家兼イラストレーター

アスペルガー症候群の夫を持つ悩みを、妻からの目線で実体験を基に赤裸々に綴った「旦那さんはアスペルガー」シリーズが代表作。

 

【宮尾益知】

どんぐり発達クリニック理事長。

専門分野は、発達行動小児科学、小児精神神経学、神経生理学。

書籍の内容・あらすじ

アスペルガー症候群の特性が理解できればずっと暮らしやすくなる!野波ツナさんが体験から学んできた「大人のアスペルガー症候群」とのつきあい方をイラストと漫画で説明。発達障害医療の最先端にいる専門医、宮尾益知氏の詳細な解説を加えました。アスペルガー症候群の特性は、実は親密な関係である家族にこそ強く表れるとも言われています。その特性を正しく理解し、対処法を学べば、当事者はもちろん、その家族もずいぶん暮らしやすくなるのです。

書籍の目次

  • 旦那さんのこんなところに悩んでいます
  • はじめに 宮尾益知 (医療法人社団 益友会 どんぐり発達クリニック理事長)

 

第1章  コミュニ―ケーションが苦手!?

  • 話し合いをしたいのに黙り込んでしまう
  • 売り言葉に買い言葉
  • 人との距離がわからない
  • 思ったことを正直に口にする
  • 会話が続かない
  • 同じ失敗を繰り返す
  • 体調が悪いのに心配してくれない
  • 理屈っぽくてすぐ口論になる
  • だまされやすい
  • 気持ちをわかってくれない
  • ― よくわかるアスペルガー症候群①
  • ― アスペさん夫あるある①

 

第2章  想像力が乏しいの!?

  • 予定が変わるとパニックになる
  • 金銭感覚がザル
  • 金銭に異常に厳しい
  • 冗談やたとえ話がまったく通じない
  • 将来のことを話し合えない
  • 父親らしくない
  • 思いついたら即行動
  • 言葉通りにしか伝わらない
  • 決断してくれない
  • ― よくわかるアスペルガー症候群②
  • ― アスペさん夫あるある②

 

第3章  社会性がないみたい!?

  • 出会った頃のまま関係が変わらない
  • 同時に二つのことをこなせない
  • 段取り力がなさすぎる
  • 好きなことだと集中しすぎてしまう
  • 気温の変化に合わせようとしない
  • 音に過敏に反応してしまう
  • 食べ物の好き嫌いが多い
  • 身だしなみに無頓着
  • マイルールを譲らない
  • 他人と自分の境界があいまい
  • ― アスペさん夫あるある③

 

第4章  カサンドラという落とし穴

  • カサンドラスパイラル
  • 夫婦なのにわかりあえない孤独
  • 回復へのステップ
  • ― ワンポイントレッスン  ヨガ
  • ― アスペルガーとカサンドラの歴史
  • カサンドラのみなさんへ  野波ツナ
  • ― アスペさん夫あるある④

読了時間の目安

ページ数は約96ページで、読了時間の目安は約1時間です。

家族のためのアスペルガー症候群とのつきあい方 Cosmic Mook / 野波ツナ 【ムック】

書籍感想・ネタバレ・評価

野波ツナさんの優しいイラスト+専門医の方の詳しい解説により、読みやすい上に内容が充実していて、とても良い本だと思いました。

 

どちらかと言えば、アスペルガー症候群の人が読むというよりは、

その家族、カサンドラ症候群の人が読む本となっています。

 

アスペルガー症候群の具体例・症状・解決方法・注意ポイントがしっかりと書かれているので、本書を一冊読めば家族との新しいつきあい方が見つかると思います。

 

僕は、自分の父親がアスペルガー症候群なのではないかと疑っていますが、本人には「一度病院で診てもらったら?」とはなかなか言えないですが、明らかな症状があるため勉強のために読みました。

 

家族にアスペルガー症候群の疑いがある人がいても、なかなか本人に

「もしかしてアスペルガー症候群なんじゃない?」

「一度病院で診てもらったら?」

とは言えないですよね。

 

言ってしまうと傷つく可能性がありますし、診断されないグレーゾーンの可能性もあります。

 

それでも家族に対して、

「会話がなぜかうまくできない」

「気持ちを分かってもらうのが難しい」

といった、理由が上手く説明できないなんとも言えない悩みを持つ人がいるはずです。

 

“診察してもらうのは難しい”、“それにグレーゾーンの可能性もある”

だけど、“どうしたらいいかわからない”

 

その悩みを解決する手掛かりがこの本には必ずあります。

 

また、理解してくれる人がいるというだけでも、心が救われるのではないでしょうか。

 

それでは、今日も良い一日を!

ルトラ(@lutraxlutra)でした。

この記事のまとめはこんな感じ!
  1. 優しいイラスト+詳しい解説でとてもわかりやすい
  2. 家族との新しいつきあい方が必ず見つかる
  3. なんとも言えないモヤモヤとした悩みが解決する
家族のためのアスペルガー症候群とのつきあい方 Cosmic Mook / 野波ツナ 【ムック】