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『ヘッドハンター』の作品情報
監督・脚本 | 監督:モルテン・ティルドゥム 脚本:ウルフ・リューベリ/ラーシュ・ギュドゥメスタッド |
ジャンル | アクション |
製作年 | 2012年 |
製作国 | ノルウェー、ドイツ |
上映時間 | 1時間40分 |
補足情報 | 原題:HODEJEGERNE |
『ヘッドハンター』のあらすじ
身長168cmなことだけが短所の男・ロジャー(アクセル・へニー)は、優秀なヘッドハンターとして成功し、ダイアナ(シヌーヴ・マコディ・ルンド)という美しい妻を手に入れ、3億円を超える大豪邸で暮らしていたりと、誰もが羨むような生活を送っていた。
しかし、そんな見栄っ張りな生活を維持するため、裏では高級絵画の窃盗で生計を立てていた。
そんなある日、画廊を経営する妻が開いたパーティーで、実業家のクラス(ニコライ・コスター=ワルドー)と出会う。
そして、妻からクラスが数千万、もしかしたら数億の高級絵画を所有していることを聞きだしたロジャーは、いつものように部屋に忍び込み、絵画を盗み出すことに成功するが・・・。
『ヘッドハンター』のキャスト
- アクセル・へニー(ロジャー)
- ニコライ・コスター=ワルドー(クラス)
- シヌーヴ・マコディ・ルンド(ダイアナ)
- ユーリー・ウルゴード(ロッテ)
『ヘッドハンター』の感想・評価
低身長コンプレックスVS高身長ハイスペック男
美女との見栄を張った生活を維持するために絵画泥棒で生計を立てている男が、元エリート軍人の持っていた高級絵画を盗んだことをきっかけに、そいつに地獄の果てまで追い回される北欧の犯罪スリラー。
アメリカ映画『ヒッチャー』のような、ひょんなことをきっかけに激ヤバ男に追い回されるスリラーかと思いきや、ダークの中にもコミカルな雰囲気もあって、主人公とその妻の人情味あふれるやり取りもあって、なかなか面白い映画だった。
身長が低いことがコンプレックスの男が、その短所を埋めるように優秀なヘッドハンターとして成功し、美女を妻にし、3億円を超える豪邸に住んでいて、誰もが羨ましがる生活をしている。
と思いきや、その見栄っ張りな生活を維持するために裏では高級絵画泥棒をしているという面白設定。
主人公が働いている人材紹介会社に、優秀な企業へ紹介してもらうために様々な人がやってくるんだけど、その際の面接で、どこに住んでいるのか、家族構成、共働きなのか、家政婦はいるか、犬はいるか、美術品に詳しいかなどを聞き出して、ターゲットを見つける。
それから警備会社の仲間と協力して部屋に忍び込み、絵画をすり替えるというシンプルな犯行。
そして、いつものようにターゲットを見つけて絵画をすり替えて帰ろうとしたとき、外にいる子供を見てずっと子供が欲しがっていた妻のことを思い出し電話を掛けてみると、着信音がターゲットの部屋から鳴り響く。
ここでターゲットの男に妻が寝取られたことが発覚、自分よりもはるかにハイスペックな男に寝取られて動揺している中、違う日には泥棒仲間が自分の車で死んでいるのを発見し、スリラー展開へと発展していく。
ターゲットの男がエリート軍人で主人公をやたらと追い回す理由も、自分の絵画が盗まれたことに腹を立ててるわけじゃなくて、自分の妻が寝取られたことに怒った主人公が、その男を優秀な企業へ推薦する約束を断ったことへの怒りという一見ちっぽけな理由。
正確にはちゃんとした理由はあるんだけど、それは物語の大事な部分になるのでネタバレは避けます。
そこからの展開に二転三転あって、ラストのオチも良くできていて、全体を通して面白い作品だったなと思います。
ちなみに、主人公は身長168cmにコンプレックスを抱いていて、日本人の平均身長は約171cmなのでそんなに変わらなそうに思えますが、ノルウェーの男性の平均身長は約180cmなので、主人公を日本人に置き換えるとだいたい160cmくらいということになります。