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- 毒親育ちで悩んでいる人
- 自分の親が毒親かも知れないと思う人
- 自分の子に毒親と言われたことがある人
こんにちは、ルトラ(@lutraxlutra)です。
今回はスーザン・フォワードさんの『毒になる親』をご紹介したいと思います。
今ではなんとなく聞くようになった『毒親』という言葉は、この本から生まれました。
・「毒親の特徴」
・「毒親との向き合い方」
・「毒親から抜け出す方法」など
少し古い本でありながらも、毒親に関する基本的な情報がほとんど詰まっています。
毒親育ちには必見で、とりあえず毒親関連の本をどれ読もうか迷っている人にはおすすめの一冊です。
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※紙の本と電子書籍では少しタイトルが違いますが、中身は一緒となっています。
目次(タップして移動)
書籍の説明
著者・翻訳者について
【スーザン・フォワード】
医療機関のコンサルタント、グループ・セラピスト、インストラクターをつとめながら、ラジオ番組のホストとしても活躍。講演活動にも精神的である。著書に『ブラックメール――他人に心をあやつられない方法』(NHK出版協会)、『男の嘘』(TBSブリタニカ)などがある。
【玉置悟】
1949年、東京都に生まれる。東京都立大学工学部を卒業。音楽業界で活躍後、1978年より米国在住。訳書に『私がわたしになれる本』『本当に好きな人とめぐり逢う本』(以上、KKベストセラーズ)などがある。Amazon 商品の説明 著者についてより
書籍の内容・あらすじ
「自分の問題を他人のせいにしてはならない」というのはもちろん正しい。しかし自分を守るすべを知らない子供だった時に大人からされたことに対して、あなたには責任はない。自分に自信をもてず、さまざまな問題や悩みに苦しむ数千人の人々を、著者は二十年以上にわたってカウンセリングしてきた。その豊富な事例から、悩める人生の大きな要因は親であると分析。傷つけられた心を癒し、新しい人生を歩き出すための具体的な方法を、あなたに伝授する。カウンセリングの現場から発想された“現実の希望”にみちた一冊。
Amazon 商品の説明 内容より
書籍の目次
第一部 「毒になる親」とはどんな親か
- 一章 「神様」のような親
- 二章 義務を果たさない親
- 三章 コントロールばかりする親
- 四章 アルコール中毒の親
- 五章 残酷な言葉で傷つける親
- 六章 暴力を振るう親
- 七章 性的な行為をする親
- 八章 「毒になる親」はなぜこのような行動をするのか
第二部 「毒になる親」から人生を取り戻す道
- 九章 「毒になる親」を許す必要はない
- 十章 「考え」と「感情」と「行動」のつながり
- 十一章 自分は何者か──本当の自分になる
- 十二章 「怒り」と「悲しみ」
- 十三章 独立への道
- 十四章 セラピーの実際
- 十五章 「毒になる親」にならないために
読了時間の目安
ページ数は約320ページで、読了時間の目安は約4時間です。
著者がカウンセリングした患者の実体験が数多く出てくるため、ボリュームのある一冊となっています。
長くて全部読んでいられないという人は、自分と境遇が違う毒親育ちの人の実体験については、読み飛ばしても問題なさそうです。
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書籍感想・ネタバレ・評価
「毒親とは何か?」という基本的なことから、毒親から抜け出す方法まで網羅された、毒親・毒親育ちのバイブル的な一冊。
「親が毒親かもしれない」と感じる毒親育ちの人や、「自分が毒親かもしれない」「子どもに毒親と言われた」という人には一度読んでもらいたい本になっています。
第一部では、「毒になる親」とはどんな親かを、7種類にパターン分けして毒親という存在について解説をした後、「毒になる親」はなぜこのような行動をするのか、毒親の心理について書かれています。
第二部では、「毒になる親」から人生を取り戻す方法、毒親からどうやって解放されるかが様々な視点から書かれています。
海外で出版されたものが翻訳されているため、日本語が多少わかりづらい部分もあったり、著者がカウンセリングした人の実体験がたくさん書かれているため、本の内容が多くなっています。
ただ、自分に当てはまらないなと思った部分に関しては、ささっと流し読みする程度で十分だと思います。
特に気になった文章を2つほど引用して、解説していきたいと思います。
どのようなタイプの「 毒 に なる 親」 で あっ ても、 子供 の 心 に 残す 傷 は 基本 的 に 同じ よう な もの で ある
どのようなタイプの「 毒 に なる 親」 で あっ ても、 子供 の 心 に 残す 傷 は 基本 的 に 同じ よう な もの で ある という こと を 忘れ ない で ほしい。
スーザン・フォワード『毒になる親』 (毎日新聞社・1999年)
毒親育ちの人は、他の毒親育ちの人と比べてしまって「自分の親は毒親とは違うんじゃないか?」と思ってしまうかことがあります。
僕も、「親に日常的に暴力を振るわれていた」といった壮絶な体験をしていたわけではないので、自分の親が毒親かなかなか判断出来ずにいました。
しかし、この一文に書いてある言葉から、「どのようなタイプの毒になる親か」ということが重要ではなく、「どのような傷が自分の心に残ったのか」ということが大事だとわかります。
心理的・精神的虐待・精神的DV・モラハラと言った、肉体的に傷を負わない、目に見えない虐待も世の中には存在しています。
親に「殴られた」「包丁を突き付けられた」といった経験がなくても、言葉によって深く傷つくこともあります。
親と自分の関係性を見つめ直して、「自分にとって良い親か」「自分にとって大切にしたいと思える親か」という“自分にとって”を基準にして、毒親かどうか自分で判断しましょう。
目に見えない心理的・精神的虐待の存在
子供 の 虐待 には、「 肉体的 な 虐待」、「 精神的 な 虐待」、「 性的 な 虐待」、「 義務 の 放置」 などが ある とさ れ て いる が、 そこで よく 見逃さ れ がち なのが、 子供 の 心 に 大きく 傷 を 負わ せる「 精神的 な 虐待」 で ある。
スーザン・フォワード『毒になる親』 (毎日新聞社・1999年)
上記でも少し書きましたが、日本ではまだ一般的に理解されにくい、心理的・精神的虐待・精神的DV・モラハラというものが存在しています。
その中でも、過干渉により「子どもを支配・コントロールしようとする」毒親が多く存在してします
。
・子どもの趣味や好きなことを否定する
・「友人関係や進学・就職」に過度に口出しをし、子供の意見は無視して親の望む通りに動かそうとする
・怒鳴る・物音で威圧するなどして、子どもに罪悪感や恐怖心を植え付けコントロールしようとする
などが挙げられます。
一見、「それくらいどこの親もそうなんじゃないの?」と思われがちですが、ある程度の口出しはあっても、子供の意見を無視して親の望み通りにコントロールしようとするのは明らかに過干渉です。
毒親は子どもを「自分の所有物」として見ているので、このように子どもを支配しようとしてきます。
このように過干渉によって育てられた子供は、“自分のことを自分で決める”ということが出来なくなります。
なぜなら、幼少期からずっと知らず知らずのうちに“親の望むような行動を選択”してきているせいで、“物事を決める基準が親が喜ぶかどうか”となってしまっているからです。
これは親に直接口出しをされなくなっても、無意識のうちにそのような意思決定をしてしまっているのです。
ただ、その選択は自分の本心とは違うため、心に矛盾が生じ苦しんでしまいます。
毒親育ちは、親がいないところでもその呪縛に苦しんでしまうのです。
そのような親の支配から逃れる方法についても本書には書かれています。
自分の親に対して何か違和感があったり、「自分の親は毒親じゃないか?」という疑問があり、毒親について知りたかったら「まず初めに読んでおいた方が良い一冊」となっています
毒親育ちや、得体の知れない生きづらさを抱えている人は、その原因がわかるかも知れません。
それでは、今日も良い一日を!
ルトラ(@lutraxlutra)でした。
- 「毒親とは何か?」ということが広く深くわかる本
- 毒親がなぜ、子どもを傷つける行動をするのかがわかる本
- 毒親から人生を取り戻す方法がわかる本
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