【感想・ネタバレ】映画『ピエロがお前を嘲笑う』いま目に映っているものは、果たして真実なのか?【★3.5】

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『ピエロがお前を嘲笑う』作品情報

監督・脚本監督:バラン・ボー・オダー
脚本:ヤンチェ・フリーゼ、バラン・ボー・オダー
出演者トム・シリング(ベンヤミン)
エリアス・ムバレク(マックス)
ヴォータン・ヴィルケ・メーリング(シュテファン)
アントニオ・モノー・ジュニア(パウル)
ハンナー・ヘルツシュプルング(マリ)
ジャンルクライム、サスペンス
製作年2014年
製作国ドイツ
上映時間1時間46分
補足情報原題:Who Am I
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『ピエロがお前を嘲笑う』あらすじ

若き天才ハッカー・ベンヤミン(トム・シリング)は、子供の頃からスーパーヒーローのような特別な存在に憧れていたが、実際の彼は周りから透明人間のように無視されるほど存在感がなく、ずっと想いを寄せている女性・マリにもアプローチできないような冴えない男だった。
そんなある日、マリから試験問題をハッキングするよう頼まれるが、その途中に見つかり捕まってしまう。
刑罰の代わりに命じられた社会福祉活動中、ハッキングという共通の趣味を持つカリスマ性のある男・マックス(エリアス・ムバレク)と出会ったことでベンヤミンの世界は一変する。
その後、プログラムの穴を見つける天才のシュテファン(ヴォータン・ヴィルケ・メーリング)と、基盤とクリップさえあれば何でも作れる物作りのプロ・パウル(アントニオ・モノー・ジュニア)たち4人と一緒に、ハッカー集団『CLAY(Clowns Laughing At You)』を結成するが・・・。

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『ピエロがお前を嘲笑う』感想・ネタバレ・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3.5)

いま目に映っているものは、果たして真実なのか?


新しく結成された4人組のハッカー集団が、イタズラ程度のハッキングを繰り返していたところ、ある出来事をきっかけに壮大な事件へと巻き込まれていく話。

ハッカーのイメージって、大量のモニターによくわからない画面を映しながらカタカタとパソコンを操作してシステムに侵入!って感じだけど、この映画では、身分証を偽造したり、大量のゴミから郵便物を探したり、かわいいネコちゃんの画像を使ったマルウェア(ウイルスのようなもの)を使ったりした後、ちゃんと全員で現場に行ってハッキングをする泥臭さがあって面白い。

ただ、ハッキングしてやることと言えば、為替のグラフを操作して中指を立てたアスキーアートを作ったり、コラ動画を会場に流したり、大量の部屋のライトをオンオフすることでしょうもないメッセージを点灯させたり、電話懸賞の際に回線をいじって車を当てたりと、IQ高めの知的な迷惑系YouTuberみたいなことばっかしてる。

そんなくだらないことばかりしてるが、序盤のシーンで、警察に出頭した主人公以外の3人の仲間が殺されているシーンから始まるので、おふざけから徐々にダークウェブの奥底に潜っていき、ヤバい出来事に踏み込んでいく怖さに変わっていくのが良かった。

ハッキングだと展開に限界があると思ってたけど、前半はシステムをハッキングするし、後半は人をハッキング、つまり人の思考や行動、感動などの読み合いに変わっていくのもいい。

ダークウェブでやり取りするシーンは、そこの住人たちが仮面を被った人型アバターだったり、システムに侵入するとかウイルスを渡すような演出が視覚的に工夫があってわかりやすかった。

ラストはどんでん返しだけど、それまでに伏線がまったくないからちょっと雑な感じはあったけど、ざっくりとした伏線は最初に張っていたし、まぁまぁの満足感はあった映画でした。

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