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こんにちは、ルトラ(@lutraxlutra)です。
今回は、大野裕さん著『「うつ」を治す』をご紹介したいと思います。
2000年出版の古い本でありながら、現代でも通じるうつ病の知識が網羅されている一冊になります。
この本を読めば下記のようなことがわかります。
- うつ病のサイン
 - うつ病はどんな病気か
 - うつ病の症状
 - うつ病の心理的療法
 - うつ病の薬物療法
 - うつ病の社会的治療法
 - うつ病患者へのサポートの仕方など
 
うつ病に関する必要な情報がほとんど書かれていますので、自分がうつ病だったり、自分の周りにうつ病の人がいる場合に読む最初の一冊としてとてもおすすめです。
- うつ病のことを知りたい人
 - 自分自身がうつ病の人
 - 周りにうつ病患者がいる人
 
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※2014年に『最新版「うつを治す」』が出版されていますので、読みたい方は、二つあるうちの下記の最新版をお買い求めください。
目次 (クリックで飛ぶ) 閉じる
書籍の説明
著者について
大野 裕 (おおの ゆたか)
1950年、愛媛県生まれ。1978年、慶應義塾大学医学部卒業と同時に同大学精神神経科学教室入室。1985年~88年、コーネル大学医学部visitingfellow、1988年、ペンシルベニア大学医学部clinicalvisit。現在、慶應義塾大学医学部精神神経科講師。医学博士。日本精神神経学会評議員、日本ストレス学会理事、日本認知療法研究会会長、アメリカ精神医学会distinguishedfellow。主な著書に『メゲそうな心が晴れる本』『弱体化する生物、日本人』(以上、講談社)、『こころが軽くなる気分転換のコツ』『こころが楽になる人間関係のヒント』(以上、大和書房)、『認知療法ハンドブック上・下(共編著)』(星和書店)、訳書に『DSM―精神疾患の診断・統計マニュアル(共訳)』(医学書院)などがある。
大野裕『「うつ」を治す』(PHP研究所・2020年) 著者紹介より
書籍の内容・あらすじ
気分が沈み込んだり、何もする気が起こらなかったりするのは誰もが日常的に経験すること。でもそれが1週間以上も続いて、食欲の減退や不眠も重なるようになったら「うつ病」かもしれない?いま「うつ」に苦しむ人が増えている。急増した中高年男性の自殺の背景にも「うつ病」がひそんでいるケースが多い。「うつ病」は「心の風邪」ともいわれるが、「気持ちの問題」として軽視すると、自殺などによる死に至る危険もあるので要注意と著者は警告する。著者は慶應病院の精神科に勤務する傍ら、地域や職場のメンタルヘルス向上にも積極的に取り組んでいる、うつ病治療のエキスパートである。本書では、本人にも周りにも人にも気づかれにくいうつ病のサインの解説と併せて、認知療法、SSRIを用いた薬物療法などの最新の治療法を紹介する。「うつ」に苦しむ人たちや、どう接したらよいか悩んでいる家族や同僚をやさしくサポートする一冊である。
Amazon 商品の説明 内容より
書籍の目次
プロローグ 身近な〈うつ〉に要注意
- うつ病はまれな病気ではない
 - うつ病は風邪のようなもの?
 - 自殺の背景に存在するうつ病
 - うつ病の労災認定
 - 生活上の機能を大きく障害する病気
 - うつ病は世界的に増えている
 - 本人にも周囲にも気づかれにくい
 - うつは気持ちの問題ではない
 - 専門の医師に相談しよう
 - 本書を読まれる方へ
 
第1章 うつ病のサイン
- 「うつ病」と「うつ状態」は区別できない
 - なぜうつ病は気づかれにくいのか
 - 「いつもと違う」状態に早く気づく
 - 性格と環境の相互作用
 
第2章 うつ病はどんな病気か
- 1……うつ病を診断する枠組み
 - 原因ではなく症状による分類
 - 脳内神経伝達物質の異常
 - 心因性うつ病と内因性うつ病
 - DSMにみる精神医学的障害の考え方
 - うつ病は気分障害のひとつ
 - 気分の変化は環境への適応反応
 - 行きすぎた気分の変化がもたらす問題
 - 2……どんな症状が現れるか
 - 双極性障害の主な症状
 - 大うつ病性障害とその周辺の障害
 - 九つの抑うつ症状
 - 抑うつ気分
 - 興味や喜びの喪失
 - 食欲の減退または増加
 - 睡眠障害(不眠または睡眠過多)
 - 精神運動の障害(強い焦燥感・運動の制止)
 - 疲れやすさ・気力の減退
 - 強い罪責感
 - 思考力や集中力の低下
 - 死への思い
 - 身体の不調が現れることもある
 - 朝に悪化し夜に改善する日内変動
 - 妄想などの精神病症状
 - 特定の季節に現れる「季節型」
 - 躁病とうつ病が交代する「急速交代型」
 - 3……うつ病のさまざまなケース
 - うつ病は女性に起こりやすい
 - 産後のうつ病
 - 妊娠中のうつ病
 - 閉経期のうつ病
 - 児童期・思春期のうつ病
 - 高齢者のうつ病
 - 高齢者のうつ病の危険因子
 - 高齢者のうつ病の特徴
 - 医療全体でとりくむべき課題
 - 4……身体の病気とうつ病
 - 精神と身体は密接に影響しあう
 - 心筋梗塞とうつ病
 - 糖尿病とうつ病
 - がんとうつ病
 - 脳血管障害とうつ病
 - うつ状態に隠れた身体の病気
 
第3章 うつ病の心理的治療
- 1……心理的治療とは何か
 - 考え方や気持ちを整理して苦痛を軽くする
 - 心の健康のための〝三つのC〟
 - 2……認知――Cognition
 - ただひとつの考え方にとらわれてしまう
 - 強いストレスによる失敗の悪循環
 - 間違い電話の夢
 - 気分の落ち込みによる極端なマイナス思考
 - 認知の歪みの七つのパターン
 - 認知の歪みをどう修正するか
 - 「自動思考」に反論する
 - 五つのコラム法
 - 物事は少しプラス気味に考える
 - 3……コントロール感覚――Control
 - 仕事に対するコントロール感覚を持てない場合
 - 学習性無力感の研究
 - 燃え尽き症候群
 - コントロール感覚を取り戻させる問題解決技法
 - 楽しみの時間を作り出す
 - 睡眠のリズムを整える
 - 上司や同僚に相談する
 - 4……コミュニケーション――Communication
 - 心の健康を保つコミュニケーションの役割
 - うつ病になりやすい人間関係
 - 人づきあいが楽になるヒント
 
第4章 うつ病の薬物療法
- 1……代表的抗うつ薬の種類と特徴
 - 心理的治療と薬物療法のバランス
 - 向精神薬の種類と使い方
 - 三環系抗うつ薬
 - 抗うつ薬発見の歴史
 - 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSR)
 - 選択的セロトニン・ノルアドレナリン(ノルエピネフリン)再取り込み阻害薬(SNR)
 - 三環系抗うつ薬の副作用
 - SSR・SNRの副作用
 - うつ病治療で使われるその他の向精神薬
 - 2……薬と上手につきあう
 - 一人一人に合った薬を見つける
 - 薬への抵抗感をどう考えるか
 - 薬は十分な量を用いる
 - 効果が現れるまでには時間がかかる
 - 一年間ぐらいは薬を飲みつづける
 - うつ病は慢性化しやすい
 - うつ病は再発しやすい
 - 自殺予防にも役立つ抗うつ薬
 - 身体の病気のある人・高齢者への薬物療法
 - うつと不安が同時に現れている場合
 
第5章 うつ病の社会的治療
- 1……周囲のサポート
 - 患者さんを手助けする環境を整える
 - 心配しすぎない、励ましすぎない
 - 親しい人がうつ病にかかったら
 - 原因を追及しすぎない
 - 職場異動も有効な解決策
 - 職場でのプライバシーを尊重する
 - 本人に治療意欲がない場合
 - 職場と地域のメンタルヘルス
 - 2……自殺を防ぐ
 - 追いつめられた患者さんとどう接するか
 - 自殺の危険因子
 - 時には入院も効果的
 - エピローグ社会全体でのサポートを
 - うつ病を軽く考えすぎてはいけない
 - 辛抱強いとりくみは必ず効果をあげる
 
付録1ベック質問紙
付録2主要な抗うつ薬一覧
読了時間の目安
ページ数は約211ページで、読了時間の目安は約2時間です。
書籍感想・ネタバレ・評価
うつ病のことについて、全体的に丁寧でわかりやすく、柔らかい文章で書かれていてすごく読みやすい良書だと思いました。
うつ病の理解を深めるためには最適な一冊です。
僕自身、この本はうつ病が寛解した後に読みましたが
- うつ病になる前
 - うつ病になった時
 - うつ病が寛解した後
 
どのタイミングで読んでもタメになる情報で溢れていました。
「長くて読めない…」という方は、順番に読まないで、目次を見て自分や周りにとって必要だと思うところを読むだけでも、すごく勉強になるはずです。
「この本一冊では物足りない…」という人は、気になる部分が重点的にに書かれた本で情報をカバーするのが良いと思います。
それでは、今日も良い一日を!
ルトラ(@lutraxlutra)でした。
- 全体的に丁寧で書かれていてわかりやすい良書
 - 長くて読めない人は、必要なところだけでOK
 - この本だけでは物足りない人は、他の専門書でカバー
 
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