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【映画感想・レビュー】映画『湿地』ジメジメとした独特で陰鬱な雰囲気が終始漂う北欧サスペンス

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映画『湿地』の作品情報

監督・脚本監督:バルタザール・コルマウクル
脚本:バルタザール・コルマウクル
出演者イングヴァール・E・シーグルソン
オーグスタ・エヴァ・アーレンドスドーティル
ジャンルサスペンス
製作年2006年
製作国アイスランド、ドイツ、デンマーク
上映時間1時間33分
補足情報原題:Mýrin
英題:Jar City

映画『湿地』のあらすじ・内容

アイスランド・レイキャビクのアパートで、70歳代の老人の遺体が発見された。
突発的に起こった殺人事件かと思われたが、現場を捜査していたエーレンデュル警部 (イングヴァール・E・シーグルソン)は手掛かりとなりそうな複数の写真を見つける。
捜査を続けていくうちに、30年前に起こったある“未解決事件”と“1人の少女の死”が、この殺人事件に関係していることを突き止める。

映画『湿地』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3.5)

ジメジメとした独特で陰鬱な雰囲気が終始漂う北欧サスペンス


映像の暗さと北欧の寒々しい風景も相まって、タイトルのようにジメジメとした独特で陰鬱な雰囲気が終始漂う北欧サスペンス

ストーリーもしっかりしているし、荘厳な音楽も良かったし、独特な雰囲気も良かったんだけど、なんか面白かったとは思えなかった。
登場人物の名前が覚えづらい上に相関図も複雑なので、ストーリーに集中するのに時間がかかったからかな?
悪くはないんだけど、面白くはないという印象。

盛り上がりがない地味な作品でも面白い映画はあるだけど、この映画は地味な上に面白くなかった。
アイスランドの文化とか時代背景も知っておかないと楽しめない作品なのかもしれない。

あと、過去の回想シーンへの入り方が急すぎて、過去の話なのか現代の別視点の話なのかがちょっとわかりにくかった。

羊の頭を食べるシーンがあって、特に目玉をスプーンでくり抜いて食べていたのがインパクト強すぎ。めちゃくちゃビビった。
もともとは、動物のどの部分も無駄にする余裕がなかった時代に生まれたもので、「スヴィズ」というアイスランド料理らしい。
日本でも、顔に近い部分と言えばマグロのカマを食べる事はあるけど、顔面そのものを食べる習慣がないため、とても衝撃的なシーン。

原題の『Mýrin(ミリン)』は、邦題と一緒で「湿地」という意味。
英題の『Jar City(ジャー・シティ)』は、直訳で「ガラス容器(瓶)の街」という意味で、アイスランドは遺伝子研究先進国で、研究のために集められた様々な人間の部位が、ホルマリン漬けにされて瓶の中に入っていることが由来かな。