【書評・レビュー】周りに隠れている敵を知る『他人を攻撃せずにはいられない人』感想・レビュー

周りに隠れている敵を知る『他人を攻撃せずにはいられない人』感想・レビュー【書評・レビュー】周りに隠れている敵を知る『他人を攻撃せずにはいられない人』感想・レビュー

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こんにちは、ルトラ(@lutraxlutra)です。

 

今回は、片田珠美さん著『他人を攻撃せずにはいられない人』をご紹介したいと思います。

 

突然ですが、あなたの周りに下記のような嫌なヤツはいますか?

  • 暴言を吐いてくるヤツ
  • 馬鹿にしてくるヤツ
  • 優しいふりして嫌味を言ってくるヤツ

そういう人たちの攻撃的な言葉や態度によって、

  • 自分に自信がなくなったり
  • 嫌な気分になったり
  • 悲しんだり、落ち込んだり

このような気持ちになったことはありませんか?

 

あなたの周りに潜んでいる『他人を攻撃せずにはいられない人』

 

この本を読むことで

自分の周りにいる嫌いな人・嫌なヤツが攻撃してくる心理を学び、

どういう風に対処していけばいいのかがわかります。

 

いざという時に自分の身を自分で守るためにも、ぜひこの本を手に取ってみてください。

 

この本はこんな人にオススメ!
  1. 他人からの嫌がらせに悩んでいる人
  2. 自分の周りに攻撃的な人間がいる人
  3. 攻撃的な人間によって

書籍の説明

著者について

片田 珠美

広島県生まれ。精神科医。京都大学非常勤講師。大阪大学医学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了。人間・環境学博士(京都大学)。フランス政府給費留学生としてパリ第8大学精神分析学部でラカン派の精神分析を学ぶ。DEA(専門研究課程修了証書)取得。パリ第8大学博士課程中退。精神科医として臨床に携わり、臨床経験にもとづいて、犯罪心理や心の病の構造を分析。社会問題にも目を向け、社会の根底に潜む構造的な問題を精神分析的視点から分析

Amazon 商品の説明 著者略歴より

書籍の内容・あらすじ

暴言を吐く、支配したがる、けなして自信を失わせる、優しいようで水面下で工作している、一見目立たない人を含めて、あなたの周りにはとんでもない人が隠れているかもしれない。本書では、精神科医として「ターゲット」にされて、痛い目に遭った患者たちから聞いた、人を陥れる「攻撃欲の強い人」を事例で紹介。ターゲットの心をどんなふうに壊していくのか、その手法を取り上げて分析する。「攻撃欲の強い人」とはどんな人か。多くの場合、攻撃される側は、ターゲットが抵抗できないが、それは一体なぜなのか。何のためにそんなことをするのか。結果どんな影響を及ぼすのか。はたして、攻撃欲の強い人と、どう向き合い対処すべきか。本書で明らかにする。自分のために、人生を台無しにされないために――職場や家族に潜む「害になる人」の精神構造を知る!

Amazon 商品の説明 内容より

書籍の目次

第1章  「攻撃欲の強い人」とは

  • 幸せを破壊したい人たち
  • 他人の不幸は蜜の味
  • 自分が痛い目に遭うまで見ぬけない
  • 相手をけなして無価値化する
  • 混乱や不和の種をまく
  • 全てを支配しようとする
  • 白いものを黒と言わせる
  • 夫婦間の嫉妬と支配欲
  • 一緒にいると気づく“独特のパターン”
  • 罪悪感を抱かせる達人
  • 被害者面が得意
  • 嫌がらせをする真意を見きわめて

 

第2章  どんなふうに壊していくのか

  • ケース1  息子の夢を打ち砕こうとする父
  • ケース2  妻の自立を阻もうとする夫
  • ケース3  有能な部下をのけ者にする上司
  • 仮面をかぶった破壊者を見破る方法
  • 彼らが使う7つの武器
  • 疑おうとしない被害者たち
  • 贈り物で心理的負担を与える
  • 相手が従わないと脅しをかける
  • 都合がいいようにねじ曲げて解釈
  • 自分では手を下さず攻撃する

 

第3章  なぜ抵抗できなくなるのか

  • 巧妙に罪悪感をかき立てる
  • 罪悪感を押しつけてくる
  • ターゲットは弱くておとなしい人
  • 抵抗できない側の問題
  • 強い相手を前に縮こまってしまう
  • 自信がない人ほど自分のせいだと思い込む
  • 愛情欲求と拒否される恐怖

 

第4章  どうしてこんなことをするのか

  • 他人を無価値化して、自分の価値を保つ
  • 自分とは異なる価値観を受け入れられない
  • 自己愛の塊ゆえの行動
  • 傲慢さと傷つきやすさがそうさせる
  • 羨望に突き動かされて
  • 話し合いを拒否してあきらめさせる
  • 心の平安を保つため
  • 支配こそが究極の目標
  • スッとするために正義を振りかざす
  • 他人のせいにして、万能感を維持する親
  • 恋人を密かに奪うフレネミー
  • もっとも攻撃欲が強い、無差別殺人の言い訳

 

第5章  どんな人が影響を受けるのか

  • 真の意図が見えにくい
  • 強い欲求不満を持たせる
  • 支配された関係の中で感じるアンバランス
  • 攻撃欲の強い人に対する怒りと敵意
  • 「他者の欲望」を満たそうとする人ほど泥沼に
  • ターゲットにされる側の責任は?
  • 一時的な弱みにつけ込まれる
  • 暗示にかかりやすい人は“鴨”
  • 見せかけの幸福に弱い人もターゲットに
  • 自己防衛が苦手な人も攻撃対象

 

第6章  処方箋──かわし方、逃げ方、自分の守り方

  • 攻撃欲の強い人だって恐怖を抱いている
  • 弱さを知られていないことが最大の武器
  • まずは観察をしてみる
  • 根性曲がりにつける薬はない
  • 理解してくれるかもしれないなんて甘い幻想
  • 自分の考え方を変えるしかない
  • できるだけ避ける
  • できるだけ話さない
  • あやふやなままにせず明確にする
  • やり返すことが必要な場合もある
  • 罪悪感から解き放たれるには

 

おわりに

読了時間の目安

ページ数は約156ページで、読了時間の目安は約2時間です。

書籍感想・ネタバレ・評価

毒親からのモラルハラスメントをきっかけに、この本を手に取って見ましたが、書かれている内容が毒親のことそのもので驚きました。

 

この本を読む前までは、攻撃してくる人の心理がわからなかったので、「自分が悪いから」「自分がダメなやつだから」と自分を責めてしまっていました。

 

この本を読んでからは、「なぜ攻撃してくるのか」がわかったので、次からは冷静に対応できそうです。

 

それでは、ざっくりと攻撃欲の強い人の心理を見てみましょう。

【攻撃欲の強い人の心理】

  • 相手を自分の思い通りにコントロールし支配したい
  • 自己愛が強く自分の方が優れているという優越感に浸りたい
  • 自分に自信がないから人をけなすことで自分の価値を保ちたい

要は、自分に自信がないからこそ、相手を支配して優越感に浸ることで、自分は強い人間だと思いたいのです。

 

そういう攻撃欲の強い人間は、意外と身近に潜んでいるものです。

【身近にいる攻撃欲の強い人の例】

  • 父親・母親・祖父・祖母・兄弟・姉妹
  • 旦那・妻・義両親・義兄弟・義姉妹
  • 同僚・上司(先輩)・部下(後輩)
  • 友人・知人・彼氏・彼女

「家族なんだから」「友達なんだから」そんなことするわけがない。

自己満足のために自分を支配しようとするわけがない。

と思いますか?

 

そんなことはなく、攻撃欲の強い人間は意外と近くにいたりします。

 

この本は、攻撃してくる相手と正面衝突をして、何とかやり返してやろうとする方法を探すものではありません。

 

敵の存在や心理を正しく知り、自分を守るための方法を教えてくれます。

 

家庭内や学校、職場などの人付き合いで、攻撃的な人がいて悩んでいる人は、ぜひこの本を読んでみてください。

 

それでは、今日も良い一日を!

ルトラ(@lutraxlutra)でした。

この記事のまとめはこんな感じ!
  1. モラハラをする人間の心理がわかる
  2. 攻撃欲の強い人は意外と近くにいる
  3. 敵の存在や心理を正しく知り、自分を守ることが大事

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