【映画感想・レビュー】映画『やがて海へと届く』突然いなくなった親友を受け入れる旅

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映画『やがて海へと届く』作品情報

監督・脚本監督:中川龍太郎
脚本:中川龍太郎
出演者岸井ゆきの
浜辺美波
杉野遥亮
中崎敏
鶴田真由
中嶋朋子
新谷ゆづみ
光石研
ジャンルドラマ
製作年2022年
製作国日本
上映時間2時間6分
補足情報

映画『やがて海へと届く』あらすじ・内容

引っ込み思案でなかなか周囲と馴染めない真奈(岸井ゆきの)は、誰とでも仲良くできるちょっとミステリアスな雰囲気を持つすみれ(浜辺美波)と大学で出会い親友になる。
しかし、息抜きのために一人旅に出たすみれが突然消息を絶ってしまう。
真奈は親友の不在を受け入れられないまま、5年の月日が経っていたーーー。
そんなある日、すみれのかつての恋人・遠野(杉野遥亮)と共に、形見分けのため一緒にすみれの実家に行った帰り道、彼女が大切にしていた“ビデオカメラ”を受け取る。

映画『やがて海へと届く』感想・評価・レビュー

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3.5)

突然いなくなった親友を受け入れる旅


周囲に馴染めていないようで一人で強く生きている真奈と、周囲に馴染んでいるようで他人に自分を合わせてばかり、いつも誰かを拠り所としているすみれ、正反対の二人の出会いから別れ、そして現在に至るまでを描いた作品。

序盤ではすみれの生死がはっきりしていなくて、「すみれはどこかで生きてるのか?それとも死んでるのか?」というミステリー要素のある映画かと思ったら、おそらく死生観をテーマにした映画なのかな。

親友がいなくなったことをいつまでも受け入れられない人、恋人の死を忘れて前に進もうとしている人、何かしらの理由を付けて娘の死を受け入れようとする人、突然命を奪われてしまった人、自ら命を絶つことを選んだ人など、人の死やその死に向き合う姿を綺麗な映像や音楽と共にゆっくりと描いていた印象の作品でした。
序盤と終盤のアニメーションの演出も斬新ですごく良かった。

話がゆったりとしていて特に大きなことは起きないので退屈に感じる人もいるかもしれないけど、全体的に日本映画らしい“間”を大事にしていて好きだった。
なんと言うか、岸井ゆきのと浜辺美波の魅力や雰囲気、そしてその演技力に全幅の信頼を寄せて作られた作品だったのかな。
それくらい二人の存在が大きかった印象を受けた。もちろん他の役者たちも良かった。


人の死を受け入れるまでの時間も受け入れ方も人それぞれで、それらの全てを優しく肯定してくれている気がした。