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『(r)adius ラディウス』の作品情報
監督 | キャロライン・ラブレシュ スティーヴ・レナード |
ジャンル | SFスリラー |
製作年 | 2017年 |
製作国 | カナダ |
上映時間 | 1時間33分 |
補足情報 | 原題:Radius |
『(r)adius ラディウス』のあらすじ
交通事故で記憶を失って目覚めたリアム(ディエゴ・クラテンホフ)は、助けを求めて通りすがりの車に声をかけるが、その車が目の前で事故を起こしてしまう。
さらに助けを求め近くの町に立ち寄るが、目に入るのは住人の死体ばかり。
謎のウイルスか広がっていると疑い不安になったリアムは用心して周囲の捜索を始める。
ようやく生存者を見つけたものの、近寄った瞬間、突如目の前で倒れ込んでしまう。
何が起きたかわからないまま困惑するリアムだったが、自分のある一定の範囲に近寄った者のみが死んでしまうことが判明する。
そして、自分のそばにいても死なない女性・ジェーン(シャーロット・サリヴァン)と出会うが、彼女もまたリアムと同じ記憶喪失になっていた。
同じ経験を共有する彼らは、なぜ記憶喪失になってしまったのか、なぜリアムに近づいたものは皆死んでしまうのか、なぜジェーンだけ無事なのか、それらの謎を協力して解き明かそうとするが・・・
『(r)adius ラディウス』のキャスト
- ディエゴ・クラテンホフ
- シャーロット・サリヴァン
『(r)adius ラディウス』の感想・評価
男に近づくものは全員即死のSFスリラー
タイトルで原題でもある「ラディウス(radius)」は半径という意味。
自分に近づくものは全員死んでしまうという、恐ろしい能力を持ってしまった記憶喪失の男と、その男に近づいても死なない記憶喪失の女が出会い、2人の関係や謎の現象についての真相を明らかにしていく話。
若干ネタバレをすると、謎は謎のままで終わってしまうし、設定は面白くて展開もいいんだけど、その設定を上手く活かしきれなかった感じは否めない。
ただ、序盤からしっかり引き込まれる演出で、記憶を取り戻していくと同時に、記憶喪失になるまでの過程などが明らかになっていく様子は十分楽しめる。
彼に近づくものは全員即死という設定をちゃんと説明して欲しい人や、最後まできっちりとしたオチを求める人はモヤモヤが残ると思う。
サスペンスやミステリー作品のオチではなく過程を楽しめる人は、90分程度の長さだし、最後まで面白く観られるのかな。
SF要素はあくまできっかけなので、そこはあまり深く考えない方が楽しめる。
邦題のポスターでほぼネタバレしているのはちょっと残念。
まあ、インパクトがないと観てもくれないだろうから仕方がないことなんだけども…