【感想・ネタバレ】映画『ギルティ』電話の音だけを頼りに誘拐事件に挑む【★4.0】

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

『ギルティ』作品情報

監督・脚本監督:グスタフ・モーラー
脚本:エミール・ナイガード・アルベルトセン、グスタフ・モーラー
出演者ヤコブ・セーダーグレン
イェシカ・ディナウエ
ヨハン・オルセン
オマール・シャガウィー
ジェイコブ・ウルリク・ローマン
ローラ・ブロ
ジャンルサスペンス
製作年2018年
製作国デンマーク
上映時間1時間28分
補足情報原題:Den skyldige
英題:The Guilty

『ギルティ』あらすじ

警察官のアスガー・ホルム(ヤコブ・セーダーグレン)は、ある事件をきっかけに第一線を退き、一時的に緊急通報指令室のオペレーターとして勤務していた。
薬物によるパニックで電話をかけてきた男性、歓楽街で強盗に遭ったと主張する男性などの対応を終えると、ある一本の通報を受ける。
電話をしてきたのはイーベンという女性。
まるで自分の子供に話しかけるような口調の女性に、最初は間違い電話や酔っぱらいによると思ったアスガーだったが、
怯える声や会話の違和感から女性が何かしらの“事件”に巻き込まれたことを確信する。
女性の近くにいる犯人に気づかれないよう、電話越しに聞こえる微かな音を頼りに、事件を解決しようと試みるのだが・・・。

『ギルティ』感想・ネタバレ・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

電話の音だけを頼りに誘拐事件に挑む


一人の女性からの「誘拐された」という電話をきっかけに、一人の演者が一つの部屋と電話だけで誘拐事件を解決しようとするワンシチュエーションサスペンス映画。

会話の90%以上が電話で、場面展開もほとんどない限られたシチュエーションと90分と短いながらも、最後まで息を飲む緊張感やスリルを味わうことのできる良質なサスペンス映画だった。
派手な演出なんてなくても映画は成り立つということを改めて思い知らされた。

主人公は電話越しでしか状況を把握できない分、何が起こっているのかは電話の声や電話から聞こえる周りの音を頼りに想像力を使って事件を解決しようとする。
自分はヘッドフォンでこの映画を観ていたのだが、それが主人公と同じように電話からの声と音だけで事件解決のヒントを探すような気分を味わえて臨場感がすごかった。
なので、この映画を観る際は、ぜひヘッドフォンを付けての視聴をおすすめします。

ネタバレになるのではっきりとは言えないが、善悪の思い込みの怖さがわかる作品だった

原題の『Den skyldige』も英題と邦題の『The Guilty(ザ・ギルティ)』も、「有罪」「犯人」といった意味になります。