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【映画感想・レビュー】映画『行く先/後世』小説家を夢見る金のない若者の人生譚

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映画『行く先/後世』の作品情報

監督・脚本監督:ルーダ・ベン・サラ=カザナス
脚本:ルーダ・ベン・サラ=カザナス
出演者オーレリアン・ガブリエリ
ルイーズ・シュヴィヨット
サーディア・ベンタイブ
ジャック・ノロ
レオン・クンハ・ダ・コスタ
ジャンルドラマ
製作年2021年
製作国フランス
上映時間1時間24分
補足情報原題:Le monde après nous
英題:The World After Us

映画『行く先/後世』のあらすじ・内容

小説家を夢見る若者・ラビディ(オーレリアン・ガブリエリ)は、友人のアレクセイとルームシェアをしながら、バイトで生活費を稼ぎながら生活を送っていた。
ある日、カフェで一目ぼれしたエリザ(ルイーズ・シュヴィヨット)に声を掛け、出会いを重ねていくうちに恋人になる。
さらには、小説出版のチャンスが舞い込んできて、ラビディの人生が少しずつ変わろうとしていたが・・・。

映画『行く先/後世』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (3.5)

小説家を夢見る金のない若者の人生譚


小説家を夢見る金のない男が、一目ぼれした女子学生との恋愛から始まり、同棲生活を経て結婚に至るまでの日常を描きながら、若者らしい無謀さや愚かさや弱さ、日常の苦悩などを描いた作品。

これがフランスの若者と言えるのかはわからないが、人間(特に若者)の良いところと悪いところをギュッと詰め込んだような男が主人公。

ウーバーイーツ(みたいなやつ)をして日銭を稼ぎながら、賃貸はルームシェアで生活費を抑えつつ、一目ぼれした女性には恐れず積極的に声を掛け、小説の出版が決まりそうになると大してお金もないのに見栄や同棲生活のために高いアパートに引っ越し、なんとかお金を稼ごうと株の勉強をしたり、人が落とした財布をくすねたり、商品万引きしたり、物を盗まれたと保険会社に嘘をついて保険金を騙し取ったり、ウーバーイーツ先で知り合いに会った時は小説のネタのためにやっていると見栄を張ったり、店のお金をくすねたり、保険金目当ての当たり屋をするため動画で学んだ後に実行してケガしたりと、やることがもうめちゃくちゃ。

特に将来やお金のことを考えず、その場しのぎの恋愛やその場しのぎの稼ぎでなんとかしようともがきながら、やっぱり人間としての弱さが出て怠惰な生活を送ったり、盗みや詐欺でお金をなんとかしようとしたりする感じは、若者らしい色々な悪いところを詰め込んだような感じがする。
いや、若者限定じゃないだろ!って反論が来るかもしれないが、勢いのある無鉄砲さはすごく若者らしかった。

恋人のエリザも男のどこに惹かれたのかはわからないけど、ダメ男っぽい人間に惹かれて一緒にいられるのも、まだいくらでもやり直しが利く若者ならではという感じ。

主人公はやることが稚拙で浅はかで無計画でその場しのぎのために犯罪をしちゃうような人間だし、小説家になるためにすごく努力をしているわけじゃないから、イライラする人は多いだろうなという感じだけど、すごく人間らしさと言うか人間臭さみたいなものもすごく感じられる男だった。

というか、この作品自体に色々な“リアル”が詰まっているんだろうなと感じた。