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【映画感想・レビュー】映画『明け方の若者たち』自分の人生を思い返すことができるモラトリアム映画

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映画『明け方の若者たち』の作品情報

監督松本花奈
出演者北村匠海
黒島結菜
井上祐貴
山中崇
楽駆
菅原健
高橋春織
三島ゆたか
岩本淳
境浩一朗
永島聖羅
木崎絹子
寺田ムロラン
田原イサヲ
わちみなみ
新田さちか
宮島はるか
佐津川愛美
高橋ひとみ
濱田マリ
ジャンルドラマ
製作年2021年
製作国日本
上映時間1時間56分
補足情報原作小説:カツセ マサヒコ『明け方の若者たち』

映画『明け方の若者たち』のあらすじ・内容

「私と飲んだ方が、楽しいかもよ笑?」
この一文から始まった二人の関係。
好きな音楽について語り合った夜の公園。下北沢で一緒に観に行った舞台。暑い中で食べたアイスクリーム。夏の終わりに二人っきりで花火をしたこと。
世界が<彼女>との幸せな思い出で満たされていく。
だが、そんな二人の関係にいつか終わりが来ることもわかっていたーーー。

映画『明け方の若者たち』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

自分の人生を思い返すことができるモラトリアム映画


大学生4年生~仕事に慣れるまでの20代半ばくらいまでの不安や葛藤を詰め込んだモラトリアム映画。
各物語の始まりや終わりで流れる挿入歌はどれも心地よくセンスを感じ、話を効果的に盛り上げてくれる。

ところどころで自分の過去や体験を思い出して、ノスタルジックな気持ちが溢れてくるので、全体的に“面白い”というよりは「良い作品だったな」という印象。
見方によっては若者たちのうっすい恋愛模様、見方によってはエモい雰囲気満載といった感じの映画に見えるかもしれないが、自分は観て良かったと思える作品。

印象的だったのは、僕にも彼女にも、固有名詞が一切出てこない点。
つまり、お互いを名前で呼ぶことはないのだ。
名前で呼ばないことで、無意識にお互いの関係に一線を引いているのかもしれない。
それゆえに、まるで自分が体験しているかのような気持ちにもなるので、主人公に感情移入せずにはいられなかった。

あとは、友達とオールして朝を迎えるとか、恋愛で悩んで何も手につかなくなるとか、そういった青春にとても懐かしさを感じた。
若さってのは何物にも代えがたいんだなと思わせてくれると同時に、感じた懐かしさを胸に、明日からまた頑張ろうと思わせてくれる、そんな作品でした。

それにしても、同期の尚人がいいヤツすぎる…。