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【映画感想・レビュー】映画『好きにならずにいられない』43歳独身実家暮らし、デブで冴えないオタクが恋をした

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映画『好きにならずにいられない』の作品情報

監督・脚本監督:ダーグル・カウリ
脚本:ダーグル・カウリ
出演者グンナル・ヨンソン
リムル・クリスチャンスドッティル
シガージョン・キャルタンソン
マーグレット・ヘルガ・ヨハンスドッティル
ジャンルドラマ
製作年2015年
製作国アイスランド、デンマーク
上映時間1時間34分
補足情報原題:Fúsi
英題:Virgin Mountain

映画『好きにならずにいられない』のあらすじ・内容

心優しい大男のフーシ(グンナル・ヨンソン)は、43歳で独身実家暮らし。
仕事の同僚には巨体をからかわれ、同じアパートの幼女を遊びに連れて行ったら誘拐犯と間違えられてしまう。
趣味は兵士と戦車を使ったジオラマ作り。
そんな冴えない息子の将来を心配した母親の彼氏が、フーシの誕生日にダンスレッスン券をプレゼントする。
渋々参加したそこのダンス教室で一人の女性・シェブン(リムル・クリスチャンスドッティル)に出会い、人生初めての恋をし、単調だった日常が少しずつ変化していくーーー。

映画『好きにならずにいられない』の感想・レビュー・評価

ただのペンギン🐧の映画感想・レビュー&評価
総合評価
 (4)

43歳独身実家暮らし、デブで冴えないオタクが恋をした


アイスランドに住む43歳、独身、実家暮らし、デブ、オタク、童貞というキャラ盛り盛りの男が、母親の彼氏にダンスレッスン券をプレゼントされ、渋々参加したそこのダンス教室で一人の女性に出会い恋をするという話。

タイトルやピンクの文字が散りばめられたポスターの感じから、ピュアなラブコメを想像してたけど、真逆の内容だった。ベイマックス以来のポスター詐欺に出会った気がする(だが映画は面白かった)。

アメリカ映画だと、一つの恋をきっかけに根暗な男が徐々に素敵な男に生まれ変わっていく!みたいな演出になるんだろうけど、そんな人生大逆転みたいなことは起きなくて…映画と言うかドキュメンタリーで一人の男のリアルな日常を見せられている感じ。

この映画にポップな明るさはまったくなく、映像も暗く全体的に悲壮感が漂いながらも、ゆったりと進むストーリーと、主人公のフーシが少しずついろんなことを経験していく様子を重ね合わせて、なんだか切なく心温まる。

映画を観終わった後は、ただただ、フーシの大きな決意による小さな一歩を応援したくなった。

原題は『Fúsi(フーシ)』で主人公の名前、英題の『Virgin Mountain(ヴァージン・マウンテン)』は、直訳で「デカい童貞」みたいな感じかな?