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今回は、『人々の交流や人生を描いた海外のおすすめヒューマンドラマ映画』を紹介します。
- 人の優しさや家族の絆が感じられる感動するヒューマンドラマが好きな人
- 人生に前向きになれる気持ちになれる映画が好きな人
- 世の中の問題に切り込んだ社会派ドラマ映画が好きな人
目次(タップして移動)
- 性格・境遇が真逆の2人が出会って人生が好転していく系のおすすめヒューマンドラマ映画4選
- 1人の人間にスポットを当てたおすすめヒューマンドラマ映画2選
- 家族の絆や優しさに心温まるおすすめヒューマンドラマ映画7選
- ワンちゃんやネコちゃんなどの動物が主役のおすすめアニマル映画1選
- 『僕のワンダフル・ライフ』(主役:ワンちゃん)
- 旅を通して新しい出会いや価値観に触れるロードムービー系おすすめドラマ映画3選
- 色々なジャンルのおすすめドラマ映画3選
- 不正や汚職などの“社会の闇”を暴いたおすすめジャーナリズム・告発系ドラマ映画5選
- 人種差別・男女差別を描いたおすすめ社会派ドラマ映画4選
- 色々と考えさせられるおすすめ社会派ドラマ映画6選
- まとめ:人々の交流や人生を描いた海外のおすすめヒューマンドラマ映画まとめ
性格・境遇が真逆の2人が出会って人生が好転していく系のおすすめヒューマンドラマ映画4選

ここでは、『性格・境遇が真逆の2人が出会って人生が好転していく系のおすすめヒューマンドラマ映画』を紹介します。
- 黒人×白人の組み合わせのヒューマンドラマが好きな人
- 若者×年配の組み合わせのヒューマンドラマが好きな人
- 素人×ベテランの組み合わせのヒューマンドラマが好きな人
『グリーンブック』(黒人天才ピアニスト×がさつな白人ボディーガード)
天才ピアニストの黒人とドライバー兼ボディーガードの白人が、黒人差別が色濃く残るアメリカ南部での演奏ツアーをする話。
人種差別が描かれていて社会派の一面もあったり、ピアノを演奏するシーンはミュージック映画のようでもあり、男2人のドライブはロードムービーとして楽しめたりと、文句なく面白い映画だった。
『マイ・インターン』(IT女社長×引退老人)
勢いあるファッションECサイトの若き女社長と、シニアインターンとして働くことになった70歳のおじいちゃんが出会い、人生が好転していく話。
とにかく紳士で物腰が柔らかく温かくて、70歳と若くはないがその代わりに経験豊富で広い視野で周りをサポートする笑顔が可愛いロバート・デニーロ演じるベン。
一方、短期間で会社を大きくして若く勢いもあるが、目の前のことに集中しすぎて周りが見えなくなり他の社員へ当たりたことが多々あるアン・ハサウェイ演じるジュールス。
性格も年齢も仕事も真逆な二人が出会い、お互いや周りに良い影響を及ぼしていく様子は見ていてとても心がほっこりする。
ストーリーも良く、テンポも良く、ちょっとシリアスなシーンやクスっと笑えるコメディ要素もあって、最後まで楽しく観ることができる。
『はじまりのうた』(音楽プロデューサー×シンガーソングライター)
落ち目の元有名音楽プロデューサーのおっさんと、恋人に浮気されて失恋した若いシンガーソングライターが出会い、ニューヨークの街並みを活かした素敵なアルバムを作る話。
最初から最後まで終始楽しい気分になれて、観ている最中も見終わった後も最高に幸せな気持ちになれる映画。
冒頭の同じシーンを異なる登場人物の視点で繰り返すことで始まる物語のスタートダッシュ感はとても気持ちよく、そこから感じる「これからアルバム作りが始まるんだ!」というワクワク感がたまらない。
『プラダを着た悪魔』(ファッション雑誌の編集長×ジャーナリスト志望の女性)
ジャーナリスト志望の女性が、なぜか興味のないファッション誌のアシスタントとして働くことになり、敏腕で冷酷な編集長の下で挫折を繰り返しながら成長していくサクセスストーリーの話。
ファッションに興味がない自分でもワクワクするくらいたくさんの衣装やデザインが見られて、映画全体がファッションショーという感じでずっと華やかで面白く、人生の選択で迷った時でもちゃんと自分の意志で決断することの大切さなど、人生のどんな場面でも大事になってくることも教えてくれる、良い映画。
1人の人間にスポットを当てたおすすめヒューマンドラマ映画2選

ここでは、『1人の人間にスポットを当てたおすすめヒューマンドラマ映画』を紹介します。
- 1人の人間が主役のヒューマンドラマが好きな人
- 誰かの人生を覗き見るような映画が好きな人
『幸せなひとりぼっち』
孤独から死のうとしたり、他の住人たちとの衝突を通して、頑固で偏屈なオーヴェというおじさんの生涯について描いたヒューマンドラマ。
現在の生活する姿と、自殺するときに走馬灯のように思い出す過去の話により、オーヴェという男の人物像が徐々に明らかになっていく感じが良い。
最初は「この偏屈ジジイ」と思っていたのに、観終わってからはボロ泣きするくらい感情移入してしまった。
『好きにならずにいられない』
アイスランドに住む43歳、独身、実家暮らし、デブ、オタク、童貞というキャラ盛り盛りの男が、母親の彼氏にダンスレッスン券をプレゼントされ、渋々参加したそこのダンス教室で一人の女性に出会い恋をするという話。
この映画にポップな明るさはまったくなく、映像も暗く全体的に悲壮感が漂いながらも、ゆったりと進むストーリーと、主人公のフーシが少しずついろんなことを経験していく様子を重ね合わせて、なんだか切なく心温まる。
映画を観終わった後は、ただただ、フーシの大きな決意による小さな一歩を応援したくなった。
家族の絆や優しさに心温まるおすすめヒューマンドラマ映画7選

ここでは、『家族の優しさに心温まるおすすめヒューマンドラマ映画』を紹介します。
- 家族の優しさや絆を感じられる映画が好きな人
- 家族もののヒューマンドラマが好きな人
『ワンダー 君は太陽』
先天性の病気(トリーチャーコリンズ症候群)を持つオギーが、小学5年生の年に初めて学校へ通うことになるが、そこでは好奇な目や差別がいじめが待ち受けていて、そういった様々な出来事を通してオギー自身や周りの人たちが徐々に変化していくという話。
ジョークも交えつつ重たくならないような構成、特にオギーの父親役のオーウェン・ウィルソンが映画全体にユーモアと理性をもたらしていて、それが程よいバランスを作り上げていたように感じました。
感動する映画だとは聞いてたし、別に泣きたかったわけでも、泣くためにこの映画を観始めたわけでもないけど、丁寧に作られたすごく良い映画でホロっとしてしまった。
『私の中のあなた』
姉を救うためのドナーとして生まれた妹が、“医療処置の拒否”のために両親を裁判で訴えるという話。
1991年に起こった論争を基にした小説が原作で、その論争とは、カリフォルニア州に住む夫婦が、白血病になった娘に骨髄移植をするドナーとして、子どもを新たにもうけたというもの。
両親がやったことは倫理的、道徳的には許されないことなんだろうけど、自分が当事者として、親の立場になった時に、「新たに子供を産むことで、子供が一人救われるかもしれない」という可能性を完全に捨てることができるかというと答えは出せなくて、ちょっと考えさせられる映画。
『ビューティフル・ボーイ』薬物依存と戦う息子とそれを支える父
薬物依存と戦う20歳前後の息子とそれを支える父の実話の物語。
父親のデヴィッドと息子ニックのそれぞれの視点で描かれた2冊のノンフィクション作品が原作となっています。
この映画には希望があるようで、その希望があまりにも遠すぎることへの絶望みたいなものが感じられて、親子愛はあるけど、なんというか、救いがないように見えた。
とにかく、何度も向き合おうとする父親の愛情深い姿と、どんなに周りがサポートしても更生できないほどの薬物依存の恐ろしさがよくわかる映画。
『幸せへのキセキ』
妻を亡くした男が閉演中の動物園付きという変わった物件を購入し、動物園の立て直しと同時に家族との絆を取り戻してく実話を基にした物語。
ベタな展開だけど嫌味がなく落ち着いて観ていられるヒューマンドラマで、マット・デイモンが演じたベンジャミンの、悲しみを抱えながらもなんとか家族で前に進んで行こうとする力強さに勇気をもらえる。
『靴ひも』
30年以上前に子供と妻を捨てて離婚した男が、妻が交通事故で亡くなったとの知らせを受け、妻と同居していた知的障害の息子の受け入れ先が決まるまでの数週間、一緒に生活していくうちに心を通わせていく話。
知的障害の人が生きていく上での過酷でつらい現実を突きつけながらも、温かく優しい人に囲まれているという希望も同時に感じられる良い映画。
『aftersun/アフターサン』
休暇を利用してリゾート地にやってきた父と娘の思い出を、大人になった娘がホームビデオを見ながらその過去を振り返る話で、監督のシャーロット・ウェルズの自伝的要素を含む作品です。
基本的には父と娘がお互いの姿をホームビデオで撮影しながら2人だけのバケーションを数日間過ごすだけの物語で、全体的に説明不足で行間を観客の想像力に委ねすぎていると思っていたけど・・・。
『シンデレラマン』
ボクシングで名を馳せていたアイルランド系アメリカ人のジェームズ・J・ブラドックが、ケガからのライセンス剥奪や世界的な大恐慌などの苦しい時期を経て、ヘビー級王者になるまでの軌跡を描いた伝記スポーツドラマ映画。
ボクシングの試合はもちろん素晴らしかったんだけど、ケガが原因で試合に勝てなくなり、そこからの世界恐慌という追い打ちがあり、貧困や家族との別れなどの苦い時期を経てのヘビー級王者なので、ヒューマンドラマとしてもすごく面白かった。
ワンちゃんやネコちゃんなどの動物が主役のおすすめアニマル映画1選

ここでは、「ワンちゃんやネコちゃんなどの動物が主役のアニマル映画」を紹介します。
- 動物が主役の感動映画が好きな人
- 人と動物による感動映画が観たい人
『僕のワンダフル・ライフ』(主役:ワンちゃん)
1匹のワンちゃんが死ぬたびに転生を繰り返していき、「自分は何のために生まれてきたのか?」という疑問の答えを、生涯に渡って探して行く話。
ワンちゃん目線の視点と語りで進んでいく物語が見ていて超幸せ。
犬好きだけど生き物はハムスターしか買ってことない自分でも1回の視聴で3ヶ所で泣いた。
「ここはこういう展開になるんだろうな」と予想できても涙を抑えられないくらいボロ泣き。
ワンちゃんを飼った経験があったら嗚咽するくらい泣いてたと思う。
旅を通して新しい出会いや価値観に触れるロードムービー系おすすめドラマ映画3選

今回は、「旅を通して新しい出会いや価値観に触れるロードムービー映画」を紹介します。
- どこかを旅するロードムービー映画が好きな人
- 新しい出会いや価値観に触れるヒューマンドラマが好きな人
- じんわりと心が温まる系の映画が好きな人
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(フードトラックでの旅)
オーナーとの対立で一流レストランをやめてしまったシェフが、元部下と息子と一緒にフードトラックでキューバサンドイッチを売りながら人生の再出発を始める話。
流れるような美しさの調理シーン、思わずヨダレが出てくるような料理のクオリティ、キューバの愉快で陽気な音楽、シェフと息子の関係性など、たくさんの魅力を堪能できる作品。
『星の旅人たち』(徒歩での旅)
キリスト教の聖地への巡礼初日に不慮の事故で亡くなった息子の代わりに、父親が息子の遺灰と一緒に約800kmの聖地巡礼の旅へと出るロードムービー。
ストーリーも聖地までの道のりも地味で淡々としているけど、一歩一歩踏み締めるように進む展開はなんだか味わい深い作品。
『ザ・ピーナッツバター・ファルコン』(ボートや徒歩での旅)
憧れのプロレスラーに会うために施設から脱走したダウン症の青年、他人の獲物を盗んだことがバレて同業者に追われている漁師、青年を追ってきた真面目な看護師の3人が、お互いの目的のためにアメリカの南部へと旅するロードムービー。
ダウン症の青年ザックを演じたザック・ゴッツァーゲンは、役と同じダウン症を持つ俳優で、彼の「映画スターになりたい」という夢を叶えるためにこの映画が生まれたので、ぜひそういった背景も想像しながらこの映画を観て欲しい。
色々なジャンルのおすすめドラマ映画3選

ここでは、『色々なジャンルのおすすめドラマ映画』を紹介します。
- 色々なジャンルのドラマ映画が観たい人
『カモン カモン』
ラジオジャーナリストの独身中年男性が、妹から頼まれて9歳の甥と接していくうちに、子育ての難しさや自分自身の感情に気付かされていく話。
全編が美しいモノクロ映像で撮影されていて、それにより視覚からの情報が極力排除されているので、この映画の重要な要素である言葉や対話、コミュニケーションや感情や声などが際立っていた。
『アスファルト』
半身不随の男と夜勤看護師、何らかのミスでフランスに降りてしまったアメリカ人宇宙飛行士とアルジェリア系の老婆、元映画女優といつも家で一人の10代の少年、それぞれが違う形の孤独を抱えた男女6人の思いがけない暖かな出会いを描いた群像劇。
タイトルは『アスファルト(英題もフランス題もほぼ一緒の意味)』だから無機質な印象だったし、フランス郊外にある古びた団地と殺風景な映像から始まるので、孤独な男女たちによる悲壮感溢れる暗い物語なのかと思って観てみたら、それぞれが抱える孤独や果てしない暗闇の中に一筋の光を照らしてくれるような温かい映画だった。
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
かつて西部劇を中心にテレビドラマで人気だったスターと、その親友で専属スタントマンの男が、あの輝きを再び取り戻そうと奮闘する話。
西部劇、ヒッピーなどの1960年代のアメリカの雰囲気や街並みを楽しみつつ、リックの出演映画を通してハリウッドの映画界の変化も楽しみつつ、それまでのカタルシスが一気に解放されるラスト30分を堪能できたので、観て良かった映画。
不正や汚職などの“社会の闇”を暴いたおすすめジャーナリズム・告発系ドラマ映画5選

ここでは、「不正や汚職などの“社会の闇”を暴いた社会派告発映画」を紹介します。
- 不正や汚職を暴く実話ベースのサスペンス映画が観たい人
- ジャーナリストが覚悟や矜持を持って真実に迫る映画が好きな人
『シー・セッド その名を暴け』(映画界の重鎮による性暴力の告発)
映画界の巨匠・ハーヴェイ・ワインスタインの何十年にも渡る性的暴行事件を暴いた記者と、勇気ある告発をした女性たちの実話の物語。後に世界中で社会現象ともなった#MeToo運動の火付け役にもなった出来事。
性被害に遭いながらも、実名報道を恐れ、秘密保持契約に縛られ、告発しても何も変わらなかった社会に諦めた女性たちに根気強く取材し、女性たちの立場を守りながら真実を暴こうとしていく様子にジャーナリズムの真髄を感じる。
『スポットライト 世紀のスクープ』(神父による性的虐待の告発)
アメリカの新聞紙『ボストン・グローブ』が、カトリック教会が組織ぐるみで隠ぺいしていた神父による児童への性的虐待事件の真実を暴いた、ジャーナリズムを感じる社会派ドラマ映画。
2時間の映画でよく話をまとめられたなと思うくらい、児童への性的虐待をした神父の数も、性的虐待の被害児童の数も想像を絶するほどの多さで、具体的な数字については映画のラストで明かされるけれど、その規模の多さに開いた口がふさがらない。
『バグダッド・スキャンダル』(イラクへの支援制度の悪用)
国連史上最悪の政治スキャンダルとも言われる、イラク戦争の裏で起きていた衝撃の真実を映像化。
イラク戦争で疲弊した市民を救済するために行われていた「石油・食料交換プログラム」。この制度を利用した汚職事件が発生し、それを暴いた元国連職員による実体験を基に作られた物語で、緊張感もあり憤りも感じる社会派サスペンス映画。
『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』(ベトナム戦争に関する最高機密文書の流出)
ジャーナリズムの矜持にかけて、報道の自由を守るため、その自由を阻むアメリカ政府・大統領たちと戦ったワシントン・ポストの人たちの話。
戦争を続けるのがあまり意味ないことだとわかっていながらも、アメリカの強国としての体裁を保つため、兵士の犠牲を出しながら続けてきたベトナム戦争の真実を暴いた作品。
『ザ・レポート』(CIAによる不正なテロ捜査の隠蔽)
2001年9月11日に起こったアメリカ同時多発テロ事件以降CIAは容疑者の取り調べを強化するが、それが正しい捜査だったのかを調査チームが調べていくうちに、CIAが隠していた真実が明るみになるという実話を基にした重厚なサスペンス映画。
主演のダンを演じるアダム・ドライバーの熱演が良くて、なんとしてでも真実を暴いてやるといった信念のもとに調査を続けていき、ズルい手は使わず正面突破で立ち向かった姿は熱かった。
絵的には地味で見る人によっては退屈な映画かもしれないが、地に足がついた硬派なサスペンス映画が好きな人にはおすすめしたい作品。
人種差別・男女差別を描いたおすすめ社会派ドラマ映画4選

ここでは、『人種差別・男女差別を描いたおすすめ社会派ドラマ映画』を紹介します。
- 人種差別と戦った人たちの映画が好きな人
- 男女差別と戦った人たちの映画が好きな人
- 差別の現実を知りたい人
『ビリーブ 未来への大逆転』(女性差別)
男女平等の権利を求めて戦ったアメリカの弁護士で、後に最高裁判所の判事となるルース・ベイダー・ギンズバーグという女性の実話を基にした物語。
序盤は名門ハーバード法科大学院に入学してからの話で、入学式での学部長のスピーチは男性のみを授業で手を一番に挙げても発言権を中々もらえなかったり、発言しても話を遮られたり茶化されたり、学部長主催の夕食会では女性が茶化されるような場が設けられたりと、悪意のない悪気もないナチュラルな女性差別が続く。
そんなシーンに憤りを覚えながら、最終的には、いつだって未来を切り開くのは彼女のように本気で戦う人たちなんだなと勇気をもらえる映画。
『インビクタス 負けざる者たち』(黒人差別×スポーツ)
アパルトヘイト時代の南アフリカで実際に起こった物語を、クリント・イーストウッド監督が再現したスポーツ伝記映画。
この映画を観終わった後は、差別が蔓延る国をスポーツで一つにまとめてみせた、ネルソン・マンデラと南アフリカ代表のラグビーチームを称賛する気持ちと共に、いまだ世界では黒人を含めた人種差別が残っていること考えると、何とも言えない無力感が襲ってくる。
『42〜世界を変えた男〜』(黒人差別×スポーツ)
いまでは想像できないくらいの黒人差別に必死に耐えながら、メジャーリーグでのプレーで活躍することで観客の心を震わせた「ジャッキー・ロビンソン」という偉大な黒人選手のスポーツ伝記映画。
ていく過程や、ヤジを飛ばす相手の監督に抗議しに行くシーン、黒人に嫌悪感を持ちながらも能力がある者は公平に応援する白人に、ロビンソンの活躍に目を輝かせる黒人の子供たちなど、感動して涙を流すシーンもあれば、差別する人間の言葉に「なんで同じ人間にそこまでヒドいことを言えるのか?」と悔しい気持ちや怒りの気持ちが抑えられなくなったり、苦しむロビンソンの姿を見て辛い気持ちになったりと、感情を揺さぶられるシーンがたくさん詰まっている。
『黒い司法 0%からの奇跡』(黒人差別×裁判)
新人弁護士のブライアンが、犯してもいない罪で死刑意宣告された黒人の被告人たちを救うために立ち上がった、実話を基にした物語。
約40年前のアメリカの話とはいえ、裁判と言う舞台を通して、白人至上主義や黒人差別へのリアルさをこれでもかというくらい味わえる作品。
死刑の証拠は重犯罪の白人犯罪者の証言のみで、物的証拠も他の目撃証言もないのに、ろくな裁判も行われずに死刑宣告されてしまう恐ろしさは言葉では言い表せられないくらいの衝撃だった。
色々と考えさせられるおすすめ社会派ドラマ映画6選

ここでは、『色々と考えさせられるおすすめ社会派ドラマ映画』を紹介します。
- 世の中の貧困・格差問題を描いた社会派映画が好きな人
- 社会的弱者について描いた映画が観たい人
『ノマドランド』(アメリカの貧困問題)
アメリカの高齢労働者や車上生活者の現実を描いたロードムービー。
この映画には原作小説があり、車上生活者の中にはキャンピングカー好きの気楽なリタイア族がいる一方、住処を失い車上生活をしながら過酷な労働現場を渡り歩く人々を数百人取材したジャーナリストが、アメリカの現実を描いたノンフィクション作品。
特に大きな展開はなく主人公のセリフも多くはないので、車上生活者目線でアメリカの雄大な自然や寒々しい空気を感じながら、何もない穏やかな時間が流れる様子や、生活のために仕事を転々とする車上生活者の様子を感じることができる映画。
『パラサイト』(韓国の貧困層と富裕層の格差)
韓国の“半地下”と呼ばれる下層住居に住む貧困家庭の子供が富裕層の子供の家庭教師をすることになり、そこから徐々に家族ごとその家に取り入ろうとするスリラーコメディ。
笑えるコメディ→ハラハラさせられるサスペンス→人物描写中心の人間ドラマといった要素をうまく盛り込みながら、映画全体が最後までスピード感があって最後までずっと楽しめる映画。
『ブルー・バイユー』(アメリカの司法制度×アジア人差別)
アメリカの司法制度、特に養子に関係する制度と移民政策によって自分が生まれた国に強制送還され、家族と引き離されてしまった男性とその家族を描いた社会派映画。
司法制度とかそれに戦う人々に焦点を当てるのではなく、一人の養子、一つの家族に焦点を当て、さらにエンドロールであのテロップを流すことで「アメリカの司法制度によって、こんなに苦しんでいる人たちがたくさんいるんだぞ」という強烈なメッセージを伝えているのが巧い映画。
『対峙』(銃乱射事件の加害者家族と被害者家族)
学校での銃乱射事件の被害者家族と加害者家族の4人による対話をほぼワンシチュエーションで描いたドラマ映画。
加害者の両親と被害者の両親の4人の演技がすごくて、どのように話が進められるのか、この対話の結末はどうなのかに終始引き込まれる。
銃社会のアメリカだからこそ起こってしまう凄惨な事件、その後に残された加害者家族・被害者遺族側の対話を、ワンシチュエーションで描き切った良い映画。
『スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話』
実際にフランスで起こった、自閉症ケア施設vs政府からの監査の実話を基に作られた映画。
フランス映画らしいユーモアと、陽気で明るい雰囲気は残しつつも、自閉症児や自閉症ケア施設、社会からドロップアウトした若者たちと言った重たいテーマを扱った作品。
涙を流して感動する感じではないが、ユーモアで感動させてくるのがフランス映画らしい。
『ディス/コネクト』(SNSいじめ×家族問題)
家族とのコミュニケーションがあまりなく友達もいないある男の子が、たまたまSNSで連絡してきた女性(に成りすましたイタズラっ子2人)と仲良くなり、セクシー写真のやり取りをしたことが学校中に広まり自殺を図ってしまうという、SNSやいじめの恐ろしさを描いた社会派映画。
登場する複数の家族や人物たちは、家族や他者とのコミュニケーション不足が原因で、寂しさを埋めるためにネット上で出会った相手にのめり込んでいった結果、事態がどんどん悪い方向に行ってしまうという展開が続く。
ネットを使う人たちへの警鐘として「ネット上で簡単に相手を信頼してはいけないよ」とか「ネットを使っているとこういう被害に遭う可能性があるよ」というのを教えてくれる良い映画。
まとめ:人々の交流や人生を描いた海外のおすすめヒューマンドラマ映画まとめ
以上が『人々の交流や人生を描いた海外のおすすめヒューマンドラマ映画』でした!
他にも面白そうな作品を見つけたらどんどん追記していきますが、「そのジャンルならこんな作品もおすすめだよ!」という映画がありましたら、ぜひコメント欄で教えて欲しいです!

それじゃあ今日はこの辺で、またねっ!